白いお部屋

シンプルに幸せを見出す人のお話。

わたしに服を選ぶ時間はいらない。ミニマリストは好きな服を必要なぶんだけ持つ

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ファッション好きな私の友達は、何を着るか迷いながら考える時間が好きだといっていた。

 

ファッションにこだわりを持っていて、いつもセンスのいいコーディネートをしている彼女はとても素敵だと思う。

 

私も、お出かけの日にいつもより可愛さを意識して、おしゃれなコーディネートが組めたときは嬉しい。だから、服を選ぶ楽しさはわかる。

 

しかし、私はその楽しさよりも、学生時代に毎日着ていた制服のあの快適さのほうに心惹かれてしまう。

 

ミニマリストに多い私服の制服化。

 

制服化まではいかないが、好きな服だけを必要な量だけ持つ暮らし。

 

その根底にある考え方は、非常に美しく人生を豊かにしてくれる。

制服がもたらす幸福

毎朝、急いで支度をし慌てて家を出ていく高校生だった私にとって、制服は最強のアイテムだった。

 

5万円ほど出して買った上質なその服は、定期的にクリーニングでメンテナンスをしてあげれば、毎日使っても下手ることなく綺麗に着れる。

 

上下紺色のブレザーは決して派手な可愛さはなかったけれど、厳しすぎない校則にあやかって、スカートをひざ上まで切り適度に着崩したファッションは結構お気に入りだった。

 

制服は、時間の無駄思考の無駄をなくしてくれる。 

 

時間の節約

忙しい朝でも着るものが決まっていれば、服に悩む時間が必要なくなる。何を着るか考える時間、コーディネートがおかしくないか確認する時間、気に入らずほかの服に変える時間。

 

ファッションへのこだわりが強ければ強いほど、着替えに多くの時間がかかってしまうだろう。

 

特に朝時間に余裕のない人ほど、制服による時間の恩恵は大きい。

 

私の友達のようにファッションが好きで、服と向き合っている時間そのものが楽しい人は、その時間を大切にすべきだと思う。

 

しかし私のようにこだわりが強くない人は、一度試してみるとその快適さに気づくだろう。

思考の節約

黒のタートルネックジーンズとスニーカーといえば、多くの人が思い浮かべるのがスティーブ・ジョブズだろう。彼は、私服の制服化をしていたことで有名だ。

 

彼の私服の制服化の一番の目的は、決断の回数を減らすためだそう。

 

人間は一日に35,000回もの選択をするといわれている。無意識のうちにたくさんの選択をしているのだ。

 

そして、多くの決断は”決断疲れ”を引き起こし、決定の質を下げてしまう。

 

決断疲れは、一般的な体の疲れとは異なるため疲れていると感じにくいが、私たちは決断するたびに脳のエネルギーを消費している。

 

朝の服選びをシンプルにするだけで、ほかでの思考のパフォーマンスが上がるだろう。

 

お気に入りに感じる”ときめき”

 

季節の変わりめに、新しい服を探しにショッピングへ行く。そこで、一目見てほれるような最高にかわいい服と出会った瞬間のときめき

 

そんな心おどる服をはじめ、気に入ったものしか入っていないクローゼットは、たいてい服の量が少ない。

 

人は気に入っているものを大切に扱う。そして、常に大切にしてあげられるのは自分が把握できる量だけだ。

 

私は、お気に入りの服を把握できる量だけ持っている。

 

1年以上着ていない、可愛いけど毛玉だらけのニットや、たくさん着てよれたTシャツが場所を取りクローゼットに収まっていなかった頃に比べ、格段にシンプルなチョイスができるようになった。

 

量が少ないと好きな組み合わせ方も決まってくるので、制服ほどではないが比較的選択が楽だ。

 

素敵なクローゼットとは

 白と黒で統一された素敵な空間に住む、ホストでミニマリストROLANDさんの部屋が紹介されていた。

 

「ここが俺の全てが入っているクローゼット」といって扉を開いた先にあったのは、素敵な黒のスーツが一着のみ。

 

唯一のスーツには彼のお気に入りが凝縮されていて、そんなクローゼットも素敵だと思った。

 

しかし同時に、私にはお気に入りが複数あるため、彼のようなかっこいいクローゼットは作れないと思った。

 

さらに私は、友達のようにたくさんの服を持ちたいとは思わないが、彼女のように服選びの時間を楽しめるこだわりのあるクローゼットもまた素敵だと思うのだ。

 

十人いれば十色の好みがあるように、自分の好きを追求したクローゼットが一番だ。

 

しかしあなたがミニマリスト的考えを取り入れるならば、好きを厳選することで自然とシンプルなクローゼットになり、服を選ぶ時間が短くなっていくだろう。