白いお部屋

シンプルに幸せを見出す人のお話。

言いたいことを言えなかった、昨日の私は半分死んだ。

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Each time we don’t say what we wanna say, we’re dying.

言いたいことを言えなかった、そのたびに私たちは死んでいく。

 

オノ・ヨーコさんの言葉だ。ネット上で引用されていたその言葉が、異様に印象に残った。

 

普段私は、自分の気持ちに素直に生き、基本的に言いたいことは伝えるほうだ。

 

だからその言葉を見たとき、そうだよなと共感はしたものの、自分に当てはめて反省することはなかった。

 

しかし、印象に残るものは、往々にして何かしら意味のあるメッセージだ。

 

ちょうどその日の夜、私を試しているかのような出来事が起こった。

 

私は今旅をしていて、夜はホステルに宿泊している。その日泊まったのは、二段ベッドが3つの6人部屋だった。

 

一緒に泊まった友達に、ベッドの上と下どちらがいいか聞かれた。私はこだわりが強くないので、口癖のように”どちらでも良い”と答えた。

 

“じゃあ上いくね”と言われた瞬間、あっと思った。

 

今まで自分が上のことが多かったから、今回も多分私が上だろうと内心思っていた。

 

どちらでも良いと言いつつ、上になることを予測し期待していた。つまり、本心は上がよかったのだ。

 

私はどちらが良いか、自分の心の声を聞かずに、どちらでも良いと答えてしまった。

 

そして、自分の本心に気付いたのは、友達に上を選ばれてしまった後だった。

 

そうして自分の本心を無視すると、現実も最悪になる。

 

まず、一般的なの二段ベットと比較して上段までの高さがかなり低い。ベッドに腰をかけることもできない低さで、シーツを敷くのも一苦労だった。何度も頭をぶつけた。

 

さらに、枕元のコンセントが壊れていて、充電器を挿しても反応がない。そのため、スマホを充電しながら寝ることができなかった。

 

オノ・ヨーコさんの言葉の意味は多分、言いたいことを我慢し続けると心が死んでいくということだろう。

 

私はさらに、自分の心を無視すると、心が折れる悲しい現実が起こることも体験した。

 

ささいな選択でも、自分の声に耳を傾けることが大切だと反省した。

 

ホステルの設備の不備はよくあることだが、不満なまま我慢するのは、やはり自分を殺すことだと思ったので、空いていた他のベッドに変えてもらえないかフロントに聞きにいった。

 

あまり期待はしていなかったが、予約がいっぱいで変更は不可だと言われた。少々残念だったが、言えるだけのことは試してみた。今度は自分を大切にできたと思う。

 

昨日は、言いたいことを言えた私と言えなかった私が半分ずつ。だから、昨日の私は半分死んだ。