白いお部屋

シンプルに幸せを見出す人のお話。

2020年の抱負は吉田松陰の「諸君、狂いたまえ」にしようと思う。

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幕末、松下村塾を開き、尊王攘夷明治維新で活躍する人物を輩出した吉田松陰

 

彼が残した言葉の一つに、「諸君、狂いたまえ」というものがある。

 

その言葉から察せられるかもしれないが、実際に彼がとった行動の数々は、社会の常識からみれば”狂った行動”といえるものだった。

 

友との約束の日付を守るため、藩から出される通行手形を待たずに旅立ち脱藩の罪を負ったり、ペリー来航時に密航を実行し失敗して自首したり、安政の大獄で捕縛された際に聞かれてもいないのに老中暗殺計画を立てていたことを話し死罪になったり。

 

わざわざ自分から罪になる行動をとる吉田松陰は、常識で考えれば狂っているとしか言いようがない。

 

しかし、彼の行動は彼の信念を貫き通した結果であり、「諸君、狂いたまえ」が意味することに繋がっている。

 

「諸君、狂いたまえ」に込められた意味

 

常識や固定概念にしばられずに、自分が正しいと思うことをつき通してまっすぐに生きていけ。

 

これが彼の伝えたいことだ。言い換えると特に強調したいのは、一心不乱に己の信じることを行えというメッセージだろう

 

このメッセージの2つの観点が私の心に刺さった。

 

常識にとらわれず自分の心にしたがう

 

私たちは往々にして常識や固定概念に縛られた行動をとっている。

 

常識をそのまま受け入れてなんとなく生きていくことは楽だが、その考えをまったく疑わずに鵜呑みにしてしまうのはつまらない人生になるし、少々危険でもある。

 

なんとなく進学して、なんとなく就職して、なんとなく毎日のルーティンをこなす人生。明確な意思や意図がなく周りに合わせて進むだけの人生は少しつまらない。

 

自分は何をやりたいのか、何をするのが好きで楽しいのか、常に自分の心に向き合って、その声に従って生きたら人生はとても充実するだろう。

 

その結果、世間の常識にそぐわない生き方をすることになったとき、周りに何を言われようとも迷わず進む自分でありたい。

 

また、常識は一つの世界の考え方にしか過ぎない。時代や見方が変われば容易に変容するものである。知っておいたとしても、とらわれる必要はない。

 

吉田松陰のように罪になる行動をとろうとは思わないが、本当にその法は正しいのか、自分の頭で考える姿勢は持つべきだろう。

 

行動する

 

吉田松陰は、正しいと思うことを正しいと思うだけで行動しないことは悪だ、という信念を持っている。行動を重んじる行動主義者でもある。

 

頭で考えるだけ考えて、実際に行動しないこと、行動するまでが遅いことは良くあることだ。しかし、自分の心がGOサインを出していることなら、すぐに行動したほうが良い。スピード感が増す。

 

人間は本能的に変化を嫌う生き物だが、生きるか死ぬかの瀬戸際にいた時代と違って、今は挑戦する際にうかぶ不安や心配は致命的ではないし、杞憂に終わることも多い。問題が起きたとしても何とかなるものだ。

 

今年は彼を見習って、行動を重視し変化を起こしていく年にしようと思う。